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国家試験に落ちた…そのあとどうする?翌年合格するまでにやった6つのこと

くさもん

こんにちは。ばっちです。

今回は、「診療放射線技師国家試験」で、もし不合格となってしまった場合の勉強について書いていきたいと思います。

また、国家試験終わってから仕事を始めるまでにやるべきことという記事も投稿しているので、よかったら見てみてください。

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この記事はこんな人に読んでほしい

  • 国家試験で不合格になってしまったが、1年どうやって過ごせばいいか分からない。
  • 国試浪人者という立場になって不安な人。
  • 来年受験するけど、1年間という期間で合格するための勉強の流れを知りたい。
  • 診療放射線技師ではないけど、他の国家試験に落ちてしまったので参考にしたい。

診療放射線技師の国家試験について

診療放射線技師の国家試験は年に1回、だいたい2月の第3~4木曜日に行われます。

受験資格は、「文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した診療放射線技師養成所において、3年以上診療放射線技師として必要な知識及び技能の修習を終えたもの」となり、指定の学校を卒業または卒業見込みであることです。

科目は14科目あり、午前と午後合わせて200問。正答率60%以上が合格となります。
(ただし0点の科目が2つ以上あれば不合格となります。)

過去8年間の合格率は以下の通りです。

実施年 受験者数  合格者数  合格率(全体)合格率(新卒)合格率(既卒)
2023年3224人2805人87.0%94.1%33.1%
2022年3245人2793人86.1%93.6%54.7%
2021年2953人2184人74%83.0%20.0%
2020年2914人2397人82.3%92.2%36.6%
2019年3202人2537人79.2%89.4%36.2%
2018年2971人2237人75.3%84.8%10.7%
2017年2939人2511人85.4%96.0%37.7%
2016年3016人2377人78.8%90.9%35.1%

ご覧のように、既卒者の合格率が非常に低いことが分かります。

ただ、これはこの不合格からの1年をやり遂げる人が少ないだけです。
この1年をやりきれば、30%ほどの合格者に入ることは決して困難ではありません。

この記事を初めて出したのが2021年2月。その年の国家試験後、この記事に多くのアクセスを頂きました。
2022年の既卒者合格が多いのはこの記事の影響だと勝手に思っています。笑

その過ごし方をこのブログに書いていきたいと思います。

私の国家試験経歴

こういうブログを出すということは、もちろん(?)私も1度国家試験に落ちた人間です。

高校卒業して、国立大学の放射線科に入学しましたが、1年生から成績はほぼ下位にいました。

専門学校や私立大学等はそもそも合格が難しい学生は卒業させないところもありますが、私の出身大学は卒業させてくれました。国家試験は自己責任ということですね。

そして新卒時に受けた国家試験で1点足りずに不合格。
自己採点では合格圏内ぎりぎりだったためなんとか合格はしてるかなと思っていたので、結果発表を見たときは本当に全てが真っ暗になりました。

そこで、卒業したあとは両親に頼んで実家に帰らせてもらい、1年間勉強をして翌年合格しました。

国試に落ちてから翌年合格するまでにやった6つのこと

  1. 4~8月に第一種放射線取扱主任者の勉強、9~2月に国家試験の勉強。
  2. 朝は6時起床、国試の試験時間に合わせて勉強する。
  3. 夜にその日の復習問題を作り、翌朝その問題を解く。
  4. 国試用twitterアカウントを作り、そこで難しかったものの解説をつぶやく。
  5. 毎週木曜日は過去問&模試の日。(一週間のスケジュール)
  6. 朝に散歩やサイクリング、夕方に趣味の時間を作る(一日のスケジュール)

それぞれの項目について詳しく書いていこうと思います。

4~8月に第一種放射線取扱主任者の勉強、9~2月に国家試験の勉強。

この理由は2つあります。

1つ目は、1年間国家試験の勉強のみを続けることは非常に大変です。長くて半年かなというのが私個人の意見です。
ただ、残りの半年を勉強せずに休んでしまうと、いざ勉強を再開したときに全然進まないです。
そこでちょうど8月末にある第一種放射線取扱主任者の受験することで国家試験の勉強に重複する部分がほとんどなのでいいと思います。

2つ目は、現在放射線技師は供給過多となっており就職が非常に難しくなっています。
ただでさえ就職が難しい中で、国試浪人というデメリットは非常に大きいです。そんな状況でこの第一種放射線取扱主任者というのは一つ大きな武器となります。
在学中に取得していない人はこのタイミングで目指すのは必要と思います。

朝は6時起床、国試の試験時間に合わせて勉強する。

一番重要なのはこれかもしれません。

どうしても夜遅くまで勉強して、朝起きれずに昼頃起床、そこから勉強という生活になってしまう人も多いと思います。
しかし、実際に国家試験を受けるのは以下の時間です。

午前 09:30 ~ 12:05(2時間35分)
午後 13:25 ~ 16:00(2時間35分) 

この時間に頭も体もいい状態に持っていかないといけないので、朝6時に起床しこの時間は勉強するという習慣はつけておかないといけません。

ちなみに私は、9:00~12:00、13:00~16:00、20:00~23:00の3セットで勉強時間を組んでいました。ただ、これは目安であり、その日の進捗具合によって多少時間は変わりましたが、9:00と13:00のスタートは固定で行いました。

この生活というのは夜型の人はきついですが、この1年は試験に合格することが最優先です。
しかも、試験前数週間でなかなかこのリズムは作れません。
私もかなりきつかったですが、夏ごろにはこれに完全に慣れましたし、集中力が全然違いました。

夜にその日の復習問題を作り、翌朝その問題を解く。

人間の脳は夜寝ているときに記憶した情報が整理され、定着していきます。
なので、寝る前にその日に勉強した内容を再度復習し、自分で問題を作りました。
自分で問題を作ることで、その事項について詳しく理解しないといけないし、その関連事項についても理解が深まります。

そして、さらに記憶を定着させるためには、翌朝そのことをもう一度復習する必要があります。
なので、翌朝その問題を解くことで復習としていました。
また、一日の勉強のスタートは、やることが決まってないとダラダラしがちになります。なので勉強のスタートとして復習問題を解くという流れにしておくと、スムーズに午前の勉強へ入っていけました。

そして一週間のどこかで「復習問題タイム」として1週間分の復習問題を解く日を作ります。
私の場合は木曜日を過去問&模試を解く日にしていたので、水曜の夜は一週間の復習タイムでした。

人間は忘れる生き物です。忘れにくくするには、勉強したことを短期記憶から長期記憶に変えること。そのためには1週間のうちに何回か記憶することが大事です。

国試用twitterアカウントを作り、そこで難しかったものの解説をつぶやく。

これは一つ前の「復習問題を作る」と同じですが、アウトプットの機会を作るということです。

一番効果的だと思うのは、一緒に国試を受ける友達と教えあったりすることですが、国試浪人中となればそれも難しかったりします。

そこで一番いいと思うのは、twitterです。
まず、すぐに作れること。一から作るのも、サブ垢を作るのも5~10分あればできます。
そして、文字数制限があること。この文字数に収めるためには、きちんと理解する必要があります。
もしかしたら、そこでいろんな繋がりができるかもしれません。間違いの指摘や他の視点からの解説もあるかもしれませんし、その中で全国の技師と繋がれると就職後大きなメリットになります。

もし新卒受験者で友達と一緒に勉強したりするなら、お互いアカウントを作ってフォローし合えば記憶効率は数倍になるでしょう。

国家試験は定員制ではありません。なので受験者はみんな仲間です。
自分の勉強したことをどんどん拡散していきましょう。

1年間というスケジュールを管理するのは大変です。
なので、管理しやすい1週間でスケジューリングをするとやることが明確になってスムーズに勉強に入ることができます。

診療放射線技師の国家試験は毎年木曜日に開催されます。
それに向けて、1週間の調整をしていくことで、自分のリズムが作りやすくなります。

毎週木曜日は過去問&模試の日。

これはサッカー選手のスケジュールを真似してやっていました。
試合日があり、翌日はリカバリーして翌々日はオフ。オフ明けてトレーニングで次の試合の準備を行い、試合をやる。
それを取り入れてみると…

国試勉強も試験日(模試、過去問)があったら翌日と翌々日に試験の復習そこから苦手な分野だったり伸ばしたい分野の勉強を4日間やって、また試験を受ける。これの繰り返しです。
これは自由にスケジュールを決めることができる前提での話ですが、この1年間で一番大事なことは国試に受かることのはずです。

こうやって1週間のスケジュールもPCA(Plan,Check,Action)を回していくことで、自分のやり方を確立していければいいと思います。

朝に散歩やサイクリング、夕方に趣味の時間を作る(年末まで)

今度は一日のスケジュールを調整します。

ここでの一番の目的は、「国試の時間に集中できるサイクルを作る」ということです。
なので、私は9:00~12:00と13:00~16:00は必ず勉強の時間にしていましたし、この時間は机から極力動かないようにしていました。
これは真似するべきかどうかは微妙ですが、試験中はこの時間ずっと座っていますから。それに慣れるためです。この時間はスマホは絶対に使いませんでした。(調べ事等であっても)
調べるのは教科書や参考書のみ、スマホで調べるのは別の時間に調べていました。

ただ、寝起きで勉強するといいスタートがきれないので、朝起きてから勉強始めるまで軽く散歩とかサイクリングをしていました。(30分~1時間)
体を少し動かすとしっかりと目も覚めますし、日光を浴びるので体内時計の調整にもなります。
そして、国家試験当日はホテルから会場まで歩いて行くので、一つのルーティンみたいになっていました。

そして、16時すぎたら少し趣味の時間を作りました。音楽聞いたり動画見たり。サッカーのコーチは当時もしていたので、夕方からの練習に行っていました。
さすがに息抜きの時間も必要なので、一番集中力がきれやすく、試験時間とも被らないこの時間に趣味の時間を入れていました。
ただ、これは国試が近づくにつれて無くなっていきます。年明けくらいからはこの時間にも勉強していました。無理をするのは短期間がいいと思います。

そして、夜はご飯を食べてから寝るまで復習の時間。
この時間にtwitterとかを書き込んだり、スマホで調べたりしていました。
ただ、睡眠の質が落ちるので遅くなるまでスマホは使わないようにしていました。(寝る1時間前にはスマホ使うのは止めていました)

まとめ!!

  1. 4~8月に第一種放射線取扱主任者の勉強、9~2月に国家試験の勉強。
    →1年通して勉強できる流れと、国試合格後の武器を手に入れよう!
  2. 朝は6時起床、国試の試験時間に合わせて勉強する。
    →国試の試験時間に一番力を出せる準備をやろう!
  3. 夜にその日の復習問題を作り、翌朝その問題を解く。
    →問題を作る(理解する時間)と、問題を解く(記憶を定着する時間)を作ろう!
  4. 国試用twitterアカウントを作り、そこで難しかったものの解説をつぶやく。
    →その事柄について理解してまとめる力をつけよう!
  5. 毎週木曜日は過去問&模試の日。(一週間のスケジュール)
    →スケジュールを作るのは長くて一週間。最高の準備ができるようにしよう!
  6. 朝に散歩やサイクリング、夕方に趣味の時間を作る(一日のスケジュール)
    →国試時間に合わせて一日のサイクルを作ること、無理は短期間に集中して!

こんな感じです。
具体的なことはまた今後まとめていこうと思います。

合わせてこちらもどうぞ。

国家試験まで頑張ってください!!

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診療放射線技師
診療放射線技師としてクリニックから大規模病院まで勤務。
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