放射線技師 国試終わって仕事を始めるまでにやるべきこと
ばっちです。
今日の診療放射線技師国家試験、お疲れさまでした。
Twitterなどちょくちょく拝見させていただきましたが、まぁ例年通りかちょっと難化したといった感じだったのでしょうか?
今回の記事では、診療放射線技師としていいスタートを切るために、国試が終わってから仕事が始まるまでの一か月強をどう過ごすか、について書いていきたいと思います。
また、国家試験に落ちてしまった場合はこちらへ。
1.朝きちんと起きて、よく遊び、夜は寝る
え?いきなり?という声もありそうですが…
とりあえず、まずは自分の楽しいことをしてください。まずこれが最優先だと思います。
ただ、今は新型コロナウイルスの影響でなかなか外出できないとは思いますが…
仕事が始まれば、病院の新人研修であったり、仕事を覚えたり、一気にたくさんの人の顔と名前を一致させたり、とにかく大変です。
最初の数か月は本当に頭がパンクします。けどそこからさらに詰め込まれます。
そうなると、こんなに楽しめる時間は取れませんし、こんな開放的な気分で過ごせる1ヵ月の休みは、就職してからはありません。
なので、思う存分楽しんでください!!
ただ、夜遅くまで起きて、昼頃起きるような生活は極力避けましょう。
仕事が始まって、本当にきつくなります。
新人からいきなり朝ゆっくり来ていいと言われることはありません。夜勤や当直等にもなりません。むしろ先輩より早く来て日常点検等をやるのが当たり前になります。
4月からただでさえ莫大なストレスが襲い掛かるのに、生活リズムを整えることも同時進行となると、体がついていかなくなるので、朝起きて夜寝るリズムだけはきちんとしておきましょう。
ただ、とにかく遊べと言われても、仕事をスタートする不安はあると思います。
仕事に向けて準備したいなら、とりあえず以下のことをやっておくことをお勧めします。
2.国試の中から臨床に関係あることを復習しておく
遊べと言われても、さすがに仕事に対して準備しておくべきことはやっておきたいだろうと思います。
なので、これはやっておくと仕事にスムーズに入れるかなと思うことを挙げていきたいと思います。
1.解剖はしっかり理解、疾患についてもある程度復習を。
とりあえず、一番大事なのは解剖です。一般撮影、CT、MRIの画像解剖はある程度忘れないように復習しておきましょう。
ただ、これはノートにまとめたりとか、がっつり勉強する必要はないと思います。(国試で散々やってきてると思うので)
教科書だったり、今ではネットでも解剖学のページがあったりするので、それをちょくちょく見ながら「これが膵臓だなぁ」とか「これが腹腔動脈で」とか、そういう感じで見てるだけでも全然違います。
まぁ最初のうちは、仕事をしながら先輩に「これは何?」と聞かれたときに、仮に間違ったとしても軽くいじられるくらいで済むと思います。(肝臓を腎臓とか言ったり、よっぽどの珍回答をしたら分かりませんが…笑)
おすすめサイト
画像診断まとめ
疾患についても、代表的な疾患くらいは勉強して損はありません。
しかしこれは仕事をしていく中で実際目の当たりにしたり先輩から教えてもらうことで、どんどん覚えていくと思います。やっぱり自分で経験するって大事ですし、そのあとの治療等も教えてくれたりいろんな付加情報までくれる先輩がいるので、そういう先輩にどんどん聞いて教えてもらいましょう。
私は仕事をやっていく中で教えてもらったり調べたりして、疾患については勉強することが楽しくなってきました。(仕事を始める前は全然だったですが…)
2.一般撮影の基本的な撮影法はざっくり覚えておく
仕事をしたらまず最初に覚えるのは、一般撮影です。これを避けて放射線技師にはなれません。
ただ、これを全部覚えるとなるとめちゃくちゃ大変です。
しかもまだ現場での経験が少ない中で、文章や図などで勉強してもなかなかイメージできないと思います。授業や実習で見たり教えてもらったりはしていると思いますが、実際に自分がポジショニングするとなると全然違います。
ですが、教える先輩技師の立場になって思ったことは、最低限の漠然としたイメージは持っておいてほしいなと思います。
入射角度とかもだいたいこれくらい、っていう感じで大丈夫です。と言うより入射角度に関しては、数字を覚えるというより、なぜこの方向にこれくらいの角度を振るのかな?と考えることが大事です。そもそもいろんな患者が来る中で教科書通りの入射角度のみで通用はしないですし、教科書通りの撮影法ができない場合が多いので、その場で臨機応変に対応しなければなりません。教科書はあくまでも「最適な目安」くらいで覚えておくといいと思います。
撮影の細かい部分は、現場で働いていた先輩がそれぞれ苦労しながら作り上げてきた理論と技術があります。それをありがたく教えていただきましょう。私も先輩からいろんな技術を教えてもらい、現場で数をこなすことで覚えていきました。
ただ、撮影方法は病院によって違うことが多いです。
とくに肩関節は今まで働いた病院全て違いましたし、医師によっても変わったりします。
なので各部位の正面側面と椎体の斜位くらいは大体のイメージを持っておけばいいと思います。
3.逆に頑張って覚えていったけど私があまり効果がなかったもの
国試の中では必須だけど、現場で働いていく中でしっかり覚えて行ってもとりあえずは使わなかったものも紹介します。
ただ、最初のうちは、というだけで、その分野についてしっかり学んでいく中では絶対に必要な事項です。
1.アーチファクトの名前
もちろん、どんなものかということは知っておかないといけません。
ですが、「これは○○アーチファクトと言います」ということはなく、こういうことが原因で起こったアーチファクトだから、こうやって防ごう、という中身のほうが大事です。
それに、アーチファクトに関しては仕事をしていく中で直面して、対処法を教えてもらって、改善するという流れをやった方がイメージしやすいし、この時期に勉強してもなかなか理解しづらいと思います。
こんなものがあるっていうことを覚えておいて、仕事をしていく中で覚えていくといいと思います。
2.機器工学部門
これも細かく暗記したと思いますが、あんまり使わなくなってくるかなと感じます。
ざっくりとした仕組みを覚えておくこと、そしてそれが必要になった時にもう一度勉強してもいいのかなと思います。
他にもいろいろありますが、あまり「これは必要ないよ」というのもどうかと思うのでこれくらいにしておきます(笑)
3.新生活の準備
これは必須です。
家の準備、仕事道具の準備、病院から提出を求められているものの準備から、
通勤経路の確認(通勤時間に何度か下見をする)、交通機関の確認、車通勤の方は運転の練習もしておきましょう。
そして、仕事初日はスーツで行くことになると思いますが、仕事をしていくと基本的に私服で行きます。ですが病院によってはジーンズがダメだったりするところもありますし、ある程度きっちりとしたフォーマルな服装も準備しておきましょう。
ちなみに私は、1年目とかはボタンのついたシャツに黒パンで通勤していましたが、今ではサッカーの練習日はスウェットやピステ等で行ったり、冬は基本パーカーです。あまり良くはないので、真似しないほうがいいです。
あとは、仕事をして給料をもらうようになります。
学生時代にはもらえなかった額のお金をもらうようになりますが、将来にむけてきちんと資産運用できるように勉強することもおすすめします。
それについては今後記事を書いていこうと思います。
最後に、これはほんの一部の人向けですが、声を張る練習はしておいたほうがいいと思います。
息止めの合図等は、年配の方で耳が遠いと全然届きません。
大きな声というよりは通る声を目指したほうがいいですが、声質はなかなか難しいので。
ちなみに、年配の方は音程が低い声の方が聞き取りやすいみたいです。
最後に
国試が終わって、ホッとしている時期だと思います。
いや、なんか落ち着かない時期になるのですかね。
この時期の過ごし方って、非常に大きいと思います。
本音を言うと、思いきり楽しんでほしいです。私にとってはこの時期がうらやましいです。
ですが、一か月って結構勉強した内容を忘れるので、最低限覚えててほしいことを書きました。
放射線技師として、いいスタートを切れることを願っています。
どこかの学会等で出会うことがあるとうれしいです。
こんにちは。
私は第76回診療放射線技師国家試験を受験して119点で不合格となりましまた。来年に向けて国試浪人生として頑張ろうと考えています。
質問なんですけど、アルバイトしながらの勉強で来年受かるものなのでしょうか?不安でたまりませんが、実家の家系的にもアルバイトをしないといけません。
こんにちは。
試験お疲れさまでした。
アルバイトしながらでも全然可能かと思います。ただ、僕は11月からはバイトを辞めて勉強に専念しました。
アルバイトもできるのであれば深夜帯など生活リズムが崩れるのは避けた方がいいと思います。
ありがとうございます。
一年頑張りたいと思います。